会報2010-3 11号 ドクツルタケ号
ドクツルタケ(毒鶴茸)
学名:Amanita virosa
分布:梅雨~秋、北半球一帯、オーストラリ
アに帰化、広葉樹林、針葉樹林ともに発生
傘は径6~15cm、柄は長さ14~24cm
卵状の壺から卵型の傘が出てきて円錐形からひらいてゆく。全体に清楚な白色でつばとつぼをもち、柄にはささくれがある。臓器を破壊する猛毒成分からなり、1本以上食べた場合、病院で完全洗浄等治療しないと3日以内に死亡する。食後10~20時間と発症が遅く、手遅れになり死亡する例がある。テングタケ属は臓器を破壊する猛毒キノコが多く、誤食等しないよう観察したい。周辺の雑木林ではいろいろなテングタケ科テングタケ属がみられる。解説:飯村 優介