会報2019-2 46号スジクワガタ号

スジクワガタ(条鍬形)
学名:Dorcus striatipennis
コクワガタによく似た小型のクワガタで、主にクヌギやコナラのある雑木林に生息する。和名のスジは上翅にある筋模様からついたが、これが顕著なのはメスと小型のオスで中~大型のオスではこの筋がほとんど見られない。コクワガタの場合大きいオスは40㎜を優に越えるが、本種の場合は30㎜を越えたらかなり大型と言える。内歯(大アゴの内側にある突起)の形が特徴的で、大型のオスのそれはカッコいいの一言に尽きる。北海道~九州、朝鮮半島と広く分布する原名亜種 Dorcus striatipennis striatipennis (Motschulsky, 1861)に加え、屋久島に分布するヤクシマスジクワガタ D. s. koyamai (Nakane, 1978)、台湾亜種 D. s. yushiroi(Sakaino, 1997)、中国亜種 D. s. davidi (Séguy, 1954)と現在4亜種に分けられている。(深沢大地)

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