会報2020-2 50号ヤマトクロスジヘビトンボ号

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会報2020-2 50号ヤマトクロスジヘビトンボ号

ヤマトクロスジヘビトンボ(大和黒条蛇蜻蛉)
学名:Parachauliodes japonicus
 幼虫は主に河川上流域の穏やかな流れに住み、大きなアゴでミズムシやカゲロウ類の幼虫を捕食する。
 幼虫のお腹には節毎に糸状付属器があり、この突起が足のように見える事からカワムカデとも呼ばれる。この仲間の幼虫は釣り餌としても利用され、孫太郎虫という別名もある。成虫になると河川に近い雑木林に住み、樹液や果実の汁を主食とする。5月~7月頃に出現し、街灯や自販機等の灯火にも飛来する。
 幼虫、成虫共に夜行性で、漫画「風の谷のナウシカ」に出てくるヘビケラは、この仲間をモデルに描かれたとも言われる。和名にトンボと付くが、いわゆるトンボの仲間「トンボ目」とは全く別のグループで、ラクダムシやカマキリモドキ等、マイナーな昆虫揃いの「アミメカゲロウ目」に分類される。侍従川の定例調査でも幼虫がたびたび確認され、上流域の調査では成虫も確認されている。(深沢大地)

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