会報2020-3 51号 コカマキリ号
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会報2020-3 51号 コカマキリ号
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コカマキリ(小蟷螂)
学名:Statilia maculata
本州~九州に分布する中型のカマキリで、体色は茶褐色や黄土色、黒褐色とバリエーションに富む。稀に緑色の個体も現れる。前脚(カマ)の模様が特徴的で、これは威嚇体勢(イラスト参照)をとった時、両脚の模様が揃い、目玉のように見せ敵を威嚇する為と考えられている。成虫の出現期は8月から11月で、民家や公園にも姿を現す。他のカマキリと同様に繁殖を終えると死んでしまい、卵で越冬する。地表を歩き回る事が多く、昆虫を捕らえて食べる。敵に襲われると、カマキリにしては珍しく擬死行動をとることがある。一般的に見られる他の種類と比較して小さい事から「コカマキリ」と名付けられたが、更に小型の「ヒメカマキリ」や「ヒナカマキリ」も存在する。(深沢大地)