▶会報2022-3 59号 ウスバキトンボ号

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)
学名:Pantala flavescens
橙色をした中型のトンボで、初夏から秋にかけて日本各地で見ることができる。成熟したオスは腹部が赤みがかり、一見すると赤とんぼのようだが、所謂赤とんぼのアキアカネやナツアカネ(アカネの仲間)とは別のグループである。名前の通り薄く幅の広い羽が特徴で、あまり羽ばたかずに風を捉え、グライダーのように飛び長距離を移動する。アキアカネやシオカラトンボ等と比べると体が柔らかい事も、より飛行しやすく軽量化した為と思われる。幼虫は寒さに弱く、水温が4℃を下回ると死滅してしまう。毎年日本で発生する個体群は八重山諸島や東南アジア、中国大陸で越冬した幼虫が世代交代を繰り返しながら北上したもの。幼虫は早いものでは産卵から1ヶ月弱で羽化し、より北へと勢力を拡大する。関東ではお盆の頃に見る数が増える事から精霊トンボとも呼ばれる。-深沢大地

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